常念山脈(長野) 常念岳(2857m) 2019年9月28日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:17 駐車余地−−1:24 林道終点−−1:36 山の神−−2:13 大滝−−2:53 笠原沢−−3:17 胸突八丁−−3:32 最終水場−−4:09 常念乗越−−5:21 常念岳 6:52−−7:28 常念乗越−−7:51 最終水場−−7:59 胸突八丁−−8:12 笠原沢−−8:35 大滝−−8:51 古池−−8:57 山の神−−9:06 林道終点−−9:12 駐車余地

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2019年9月28日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場一ノ沢林道沿いに数か所に分散し駐車場、駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば文句なしの大展望
GPSトラックログ
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コメント日本海に低気圧と前線が発生し日本海側ほど天候悪化が予想されるため、北アでも南部の常念岳へ。雨が降る予報と降らない予報が入り交じりどうなるか予想がつかず、雨を覚悟で登ったが雨が降る前に下山できた。高い上空は晴れていたが槍穂の稜線は終始雲がかかり、その他の山も標高2600m前後の高さの雲に覆われて展望は悪かった。山頂は日の出前後はガスはかからなかったが、その後は南西の風に乗ってガスがかかる時間が長くなったため、早めの下山。槍ヶ岳山荘のライブカメラは1日中真っ白だった




最も林道終点に近い駐車余地確保 林道終点登山指導所
山ノ神。前を流れる水がだいぶ減った 古池
笠原沢も水量減少 安曇野市街の光
最終水場。僅かに給水 第一ベンチ。先週の台風で倒木あり
常念乗越。常念岳方面に光皆無 常念小屋とテント場の光
東の空が明るくなってくる 常念岳山頂が見えた
常念岳山頂。まだ無人 気温は約+5℃。この時期としては暖かいがやや風あり
蝶ヶ岳ヒュッテとテント場 硫黄岳が頭を出している
時々青空が見えるが基本は曇り
穂高、槍はずっと雲がかかったまま。槍のライブカメラはずっと雨だった
微かに頚城山塊が見える程度。志賀高原の山々は全く見えず
雲の僅かな隙間から日が出てきてすぐに雲に隠れてしまった
ガスの切れ間からかろうじて見えた八ヶ岳。富士山、南アルプスは見えず
蝶ヶ岳の方が常念岳よりもガスがかかる時間が長かった
下山時の常念岳山頂 ガスがかかる中を下山開始
ガスは山頂付近だけらしい ハイマツの種を地面に隠すホシガラス
常念小屋とテント場 ある程度高度が下がるとガスの層から抜ける
紅葉が進んでいる 道端のダケカンバ。枯れた色が濃い
常念岳を振り返る 常念乗越から西を見ている
一ノ沢へ下山 ナナカマドは真っ赤
常念乗越東側は草紅葉 先週の台風で倒れたダケカンバ
このシラビソは倒木処理間に合わず カニコウモリは綿毛になるのを知った
最終水場。やっと水量が通常状態に 最後の橋から一ノ沢上流を見ている
ミヤマトリカブトも終盤 ミヤマアキノキリンソウの咲き残り
ハンゴンソウもおしまい 一ノ沢下流側
2つ目の橋。天気の影響ですれ違う人は少ない 笠原沢
王滝。いつもなら休憩する人がたくさんいるのだが 古池
山ノ神 山ノ神付近は台風の落葉でいっぱい
林道直前の倒木 林道終点。入山より下山者が多い
駐車余地到着


・先週末の台風に引き続き今週末も天気が予報は悪い。日本海に前線を伴う低気圧が発生し東へ進む予想で、日本海側ほど天気が悪いと予想。行先は北ア南部の常念岳とした。

・天気予報はネットで5種類ほど見ているが、そのうち3つが雨で1つは曇り、もう一つは雨は降らないとの予報で、降るか降らないか半々の予報。雨に降られる覚悟と装備で出かけることに。時間経過と共に雨の降る確率が上がりそうなので、いつも通りに山頂で日の出を迎えるよう夜中に出発。

・一ノ沢林道沿いの駐車台数は少なめ。でも既に山に入っている連中は好天に恵まれたはず。今週は金曜日まで晴天が続いたのに土曜から雨とは。林道終点に最も近い駐車余地に空きがあった。

・夜中1時半前に出発。上空に星は見えないが雨も降っていない。星空が見えない中を登るのも久しぶり。準備した傘の出番が無いことを祈る。

・登山道に入ると、枝沢の水量は今年歩いた中で最も減っていた。今年は天候不安定で雨が多く、例年より水が多かったのがやっと平年程度まで戻った。今年はずっと水浸しだった山ノ神前もかなり水量が減っていた。

・登山道に入って最初の沢を渡ると倒木あり。先週の台風の影響があったようだ。倒木は一ノ沢沿いは少なく、最終水場から斜面をジグザグに登る区間で多かった。チェーンソーで処理されたものもあれば、太すぎて処理できなかったのか、まだ登山道を塞ぐものもあった。

・一ノ沢沿いを歩いていると稀に星が1つだけ見えることがあった。どうやら雲の隙間があるようだ。雨の心配は無さそうな。でも稜線方向には星は見えず、山頂はガスの中に没している可能性は否定できない。

・気温は高めで出発時に約+14℃。標高1600m付近で+10℃くらいで最終水場で+8℃。日本海の前線に向かって暖かく湿った南寄りの風が入り気温は高め。まだ一ノ沢では風を感じないが、稜線ではどれくらいの強さなのかちょっと心配。

・最終水場の水量は前回よりかなり減って通常状態に復帰。それでも水を汲むのに困らない程度は流れている。

・第一ベンチはでかいシラビソの倒木が寄りかかっていた。この倒木は下部の登山道も塞いでいた。今シーズン中に処理するのかな?

・常念乗越に到着して常念岳を見上げると登山者のライトは皆無。西側に見えるはずの北穂高小屋や槍ヶ岳山荘の光が見えない。過去の経験からして真っ暗な時間帯でも晴れていれば槍穂の稜線がシルエットとして浮かび上がるのだが、今回は全く判別できない。どうやらあちらの稜線は雲に没しているようだ。唯一の光はヒュッテ西岳か? 常念小屋のテントはいくつかライトが点いているが、まだ歩き始めた人はいなかった。小屋前も無人。日の出まであと1時間ちょっとだが、この天気では日の出は見えないとの判断からか、今日は日の出の時刻に山頂に達するのは私だけらしい。

・稜線に出ると南西の冷たい風がやや強く半袖半ズボンでは寒くなり、長袖長ズボン+毛糸の帽子、ネックウォーマーと手袋着用。この格好で登って体感的に適温だったので風速は10m弱だったと思う。

・常念小屋を見下ろすと30分程度の遅れで登山者のライトが上がってくるのが見えた。今日は土曜日なので早朝に山頂に至る登山者は少ないのは当然だが、通常よりも少なさそうだ。天気予報からすれば昨日山頂に登って今日は下山が正解だろう。

・途中で雷鳥の鳴き声を何度か聞いたが真っ暗なので姿は見えず。今回は明るくなっても雷鳥の姿は見えなかった。残念。

・徐々に明るくなってくると東の空は不気味に赤い。東の地平線近くしか雲の隙間が無いようだ。槍穂の稜線はやっぱり雲に覆われて見えなかった。大天井岳も雲の中。

・常念岳山頂が見えると幸いにもガスの下で、ガスがかかる前に山頂到着できた。当然ながら山頂は無人だった。時刻は日の出前だが東の空は一面の雲に覆われ、日の出は見えないだろう。まあ、日の出を見るために早い時刻に登ってきたわけではないが。ガスに覆われていないのは良かったが、予想していたとは言え展望がいいとはいいがたい状況はちょっと残念。

・槍穂の稜線は標高2800mのラインより上は終始雲の中。感覚としては徐々に濃くなっていったような。裏銀座方面も同じで三俣山荘のある鞍部は見えたが他は全滅。立山剱岳も雲の中。西岳〜赤岩岳の喜作新道の稜線はギリギリで雲の下だったが、大天井岳は山頂部は雲の中。燕岳も雲の中だったが何故か餓鬼岳は雲の外。その向こうに見えるはずの後立山は全く見えなかった。妙高火打の頚城山脈はかろうじて見える程度。東の志賀高原も雲の中で、四阿山と浅間山が雲が絡みながらもその形を認識できた。八ヶ岳は時々雲の隙間から見えたが、富士山と南アは全く見えず。中央アルプスは稀に雲の切れ間から見ることができた。木曾御嶽、乗鞍は全く見えず。霞沢岳は山頂部はずっと雲がかかったままだった。

・山頂到着から10分程度で後続の最初の2人が到着。思ったよりも早かった。この頃に雲の隙間から僅かな時間だけ太陽が見え、すぐに雲に隠れてしまった。

・山頂にはぱらぱらと登山者がやってきては写真撮影してすぐに常念小屋に戻ったり、蝶ヶ岳へ縦走していった。今回はツアーの大パーティーは皆無だったし、やってきたのはほとんどが定年を過ぎたと思われる年齢層だった。

・最初は常念岳山頂にはガスがかかっていなかったのが、時間経過と共にガスがかかる時間が出てきて、それが長くなっていき下山時には常に薄いガスがかかるようになっていた。蝶ヶ岳も同じで見える時間がどんどん短くなっていった。それでも稀に頭上の雲が切れると大きく青空が広がり、雲がかかっているのは山の稜線付近だけらしい。思っていたよりは天候はいいらしいが、こちらが問題にするのは山の上の天気なので恨めしい。まあ、雨が降りそうな気配が無いのはいいことだが。

・1時間半ほどの滞在で山頂を辞して下山開始。ポツリポツリと登りの登山者とすれ違うが、いつもの土曜日より人数は少なかった。山頂方面を振り向くと山頂部だけがガスに入っていた。まだ時刻が早いので見下ろすテント場のテントは数張程度。これは昨日から張ったものだろう。

・往路では真っ暗で分からなかったが明るくなった下山時に紅葉が進んでいることが分かった。ただ、先週の台風の強風の影響で今年はあまり期待できないかも。登山道脇のダケカンバの葉は紅葉と言うよりも枯れた色をしていた。苔のように地面を這うウラシマツツジだけは見事な真っ赤。森林限界ぎりぎりでの紅葉のピークは来週か再来週くらいではなかろうか。

・常念乗越はガスはかかっていないが日差しは無い。でも風が弱まって防寒装備は不要な体感温度となり、一ノ沢へ下る前に半袖半ズボンに切り替えた。常念乗越の気温は約+10℃だった。

・いつもならこの時間はたくさんの登りの登山者とすれ違うが、この天気予報ではさすがにいつもよりは少なかった。それでも数10人はいただろうか。何とかこのまま雨が降らなければいいが。

・いつもなら林道に出る前に水浴びするのだが、今回は標高が下がっても気温はあまり上がらず汗も大してかかなかったので水浴び無し。今日は曇りで気温が低いというのもあるだろうが、このまま季節が進んで涼しくなってくれるといいが。

・林道終点に到着すると下界へ向かうための御迎えのタクシーあり。今日は入山者より下山者の方が多い。

・林道脇の駐車スペースはどこも空きありで、明らかに通常の週末より入山者は少ないようだった。

 

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